50歳で教員を早期退職しました。
30年近く教壇に立ち、子どもたちと過ごした日々はかけがえのないものでした。だけどある日、ふと立ち止まったのです。
「このまま定年まで本当に走り続けていいのだろうか?」
「この先の人生、どう生きたい?」
教員を続ける仲間と、違う道を選んだ仲間
私の周りには、今も現場で教職を続けている友人たちがたくさんいます。忙しい日々の中でも、子どもたちの成長に向き合いながら頑張っている姿は、本当に尊敬しています。
一方で、私のように早期退職を決断し、違う道を歩き始めた友人もいます。
フリーランスとして新しい仕事に挑戦する人、家庭を大切にしながらパートタイムで働く人、自分の経験を活かしてカウンセラーや講師として活動している人もいます。
それぞれの選択には、その人なりの事情と覚悟がある。
「辞めること」も「続けること」も、簡単ではない。
だからこそ、誰かと比べて正解・不正解を決めることには意味がないのだと思います。
人と比べずに、自分の人生を選ぶ
結局のところ、人と比べても仕方がないのです。
家庭の事情、健康の問題、働く環境──誰一人として同じ条件で生きているわけではありません。だからこそ、自分にとって納得のいく選択をすることが大切だと思います。
「もしかしたら明日死ぬかもしれない」──ちょっと極端かもしれませんが、そう思ったときに、私はやっぱり教員は続けていないと思いました。
今は、自分の「これがしたい」という気持ちを大切に、誰にも遠慮せず動けています。
「先生」と呼ばれることも、毎月の安定したお給料も、もうすぐ入るはずだったボーナスも、もう私の手元にはありません。
でも、今の私はとても充実しています。
失ったものよりも、得た自由と充実感のほうがずっと大きい。
50歳で教員を辞めたからこそ見えた景色
もしこの記事を読んでいるあなたが、「教員を辞めたい」「このままでいいのかな」と感じているなら、まずは自分の気持ちに正直になってみてください。
私はこの選択をしてよかったと思っています。
50歳で教員を早期退職するのは勇気がいる決断でしたが、新しい人生はきっと自分次第で切り開けると、今は心から思います。