スクールカウンセラー採用試験の面接内容まとめ【受験体験記】令和7年度採用

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スクールカウンセラーの仕事に興味があり、採用試験を受けてみました。しかし、ネット上には情報が非常に少なく、「どんな質問がされるの?」「面接の雰囲気は?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、私自身の体験を元にした面接の質問内容や、採用試験の時期・服装・雰囲気について記録を残しておきます。同じようにスクールカウンセラーを目指す方の参考になれば幸いです。


スクールカウンセラー採用試験の時期はいつ?

多くの自治体では、スクールカウンセラーの採用試験は12月〜1月に実施されます。
ただし、採用情報は予告なく各自治体のホームページに掲載されることが多いため、こまめなチェックが重要です。


面接形式と雰囲気

私が受験したのは5つの自治体で、そのうち4つで合格をいただきました。面接は以下のような形式でした。

  • 面接時間:15〜20分程度
  • 面接官:2〜3名
  • 受験者:自分一人
  • 服装:スーツの方もいたが、ラフな服装のカウンセラーもいた

面接で実際に聞かれた質問一覧

以下は、実際に面接で質問された内容です。スクールカウンセラーならではの倫理的な判断や、現場対応力を問う質問が多かったです。


Q1. スクールカウンセラーと学校の先生が行う「教育相談」の違いは何だと思いますか?

ポイント:
役割分担の理解と、カウンセラーの専門性をどう活かすかが問われます。例えば「中立的な立場」「傾聴を通じた支援」など。


Q2. リストカットをしている中学2年生の女の子が「お母さんや先生には言わないでほしい」と言ったら、どう対応しますか?

ポイント:
守秘義務と、命の安全とのバランスが重要。信頼関係を保ちながら、必要に応じて第三者(保護者や教職員)との連携を検討する必要があります。


Q3. 小学校1年生の不登校が増えてきている。学校としてどんな取り組みが必要だと思いますか?

ポイント:
予防的支援・保護者との連携・居場所づくり・学校全体での体制づくりなど。


Q4. 自分の考えを譲らない教員と、どうやって方向性を同じにしていきますか?

ポイント:
対立を避けるのではなく、「共通の目標(子どもの利益)」をベースに対話を重ねる姿勢が大切。


Q5. 週1回の勤務だが、どうやって教員とコミュニケーションを取るつもりか?

ポイント:
勤務日以外も含めた連絡体制(連絡ノート、メールなど)の工夫や、短時間でも積極的に話しかける姿勢など。


Q6. 非常に困難なケースに直面したら、どう対応しますか?

ポイント:
一人で抱え込まず、スーパービジョンや関係機関との連携を活用する柔軟さが求められます。


Q7. 発達障害や不登校が増えている原因は何だと思いますか?

ポイント:
社会的背景や環境要因、教育現場の変化などを多角的に捉え、自分なりの視点で分析する力が問われます。


まとめ:スクールカウンセラー面接のポイント

  • 自治体ごとに質問内容に若干の違いはあるが、基本的には現場での対応力・倫理観・連携力が重視される。
  • 「どんな対応が正しいか」だけでなく、「なぜそう考えたか」を伝えることが重要。
  • 服装はスーツでもラフでもOKだが、清潔感は大切。

今後スクールカウンセラーを目指す方へ

スクールカウンセラーは、子どもたちの心に寄り添うだけでなく、教職員や保護者とも密接に関わる専門職です。面接ではその「人柄」「姿勢」「実践的な思考」が見られていると感じました。
この記事が、これから受験する方のお役に立てば嬉しいです。